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リジェネラティブ農業とは・意味

regenerative agriculture

Image via Unsplash

リジェネラティブ農業とは?

日本語で「環境再生型農業」とも呼ばれる。農地の土壌をただ健康的に保つのではなく、土壌を修復・改善しながら自然環境の回復に繋げることを目指す農業を指す。

土壌が健康であればあるほど多くの炭素を吸収(隔離)するため、リジェネラティブ農業は気候変動を抑制するのに有用な手法だと考えられている。リジェネラティブ農業の具体例としては、以下のようなものが挙げられる。

  • 不耕起栽培

土を耕さずに農作物を栽培する方法のこと。土を掘り起こさないことで土壌侵食が軽減され、有機物を多く含む豊かな土壌に戻り、空気中の炭素をより多く地中に留められるようにする。

  • 被覆作物の活用

主作物の休閑期に土壌浸食防止や雑草の抑制などを目的として、露出する地面を覆うように植物を植えること。土壌有機物が増加し、土壌への炭素隔離が起きやすくなる。

  • 輪作

同じ土地で異なる作物を、一定の順序で周期的に変えて栽培すること。土の中の栄養素や微生物生態系がアンバランスになるのを防ぎ、炭素を土壌に留める健康な根っこを育てる。

  • 合成肥料の不使用

合成肥料ではなく有機肥料を使用し、土壌の健康を改善する。合成窒素肥料を使わないことで、農業における炭素の発生を抑える効果もある。

パタゴニアの取り組み

アウトドア用品を販売するパタゴニアは、リジェネラティブ農業に関して先進的な取組を実施している企業のひとつだ。同社は2017年に、他社と協力してリジェネラティブ・オーガニック認証を制定し、食品とアパレルの両分野において認証取得を目指している。この認証は米国農務省のオーガニック・ラベルを一層強化する、最も高いオーガニック基準だという。

リジェネラティブな取り組みの推進を後押しする非営利団体「ロデール・インスティチュート」の予測によると、「現存の農地が環境再生型有機農業に移行すれば、世界中の毎年の二酸化炭素排出量の100%を土壌に隔離することができる」という。

食物と繊維の栽培は、世界中の年間温室効果ガス排出量の約4分の1を占めるとも言われるなか、リジェネラティブ農業の拡大は気候変動問題の解決の糸口となるのではないだろうか。土壌を劣化させるのではなく、自然へのお返しができる農業を推進していきたい。

【参照サイト】 リジェネラティブ・オーガニック認証発表(パタゴニア)
【参照サイト】 環境再生型農業をビジネスに取り入れるメリットとは
【参照サイト】 「再生する農業」エレン・マッカーサー財団学習プログラム From Linear to Circular #11
【参照サイト】 なぜ、リジェネラティブ・オーガニックなのか?
【参照サイト】 農業技術辞典

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