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スラックティビズムとは・意味

スラックティビスト

スラックティビズムとは?

スラックティビズム(Slacktivism)は、社会に意味のあることをしているようで、何も良い影響を与えていない自己満足的な行為を指す、「スラッカー(なまけ者)」と「アクティビズム(社会活動)」をかけあわせた造語だ。思想を持ち、社会に変革を起こそうと行動するアクティビズムとは違い、スラックティビズムは労力があまりかからず、仲間内で盛り上がって終わる行為が多い。スラックティビズムをする者は、皮肉を込めてスラックティビストと呼ばれる。

たとえば日本国外で地震などの被害を受けた地域へ千羽鶴を送ろう!というキャンペーン。「鶴は長寿の象徴で、めでたい生き物だ」という日本の文化を共有している地域ならともかく、海外への支援で千羽鶴はほとんど意味をなさない。支援する側が気分がいいだけの自己満足だ。

意味のあるスラックティビズム

ソーシャルメディアでも、スラックティビズムは多く生まれている。スラックティビズムは低コスト、低リスク、そしてきわめて個人的な活動であることが多いため、多くの人々に「これなら自分も関わることができる」と思わせる。さらにソーシャルメディアならば、活動を周囲と気軽にシェアすることができるため、爆発的に広がるコンテンツになり、意味をなさないと思われていた行為でも社会に影響を与えることがある。

ソーシャルメディアにおけるスラックティビズムの好例は、2014年頃にアメリカを中心に大流行した「ALSアイスバケツチャレンジ」だ。これは、ALS(筋萎縮性側索硬化症)の認知を広め、研究への支援を促すため、バケツに入った氷水を頭からかぶるか、アメリカALS協会に寄付をするか選ぶ運動である。芸能人たちだけでなく、なんとビルゲイツやトランプ米大統領も参加した。

このチャレンジに参加した人々のほとんどは、氷水を頭からかぶることそのものを楽しみ、エンターテイメントとして演出していたため、「キャンペーンの主旨をわかっていない」「ただの自己満足」などの批判も生まれた。しかし結果的には、病気の認知を広めて多くの寄付が集まりキャンペーンは大成功を収めたのだ。

非営利団体のオンライン教育コミュニティであるnonprofit hubは、「ALSアイスバケツチャレンジの素晴らしいところは、寄付のほかにもう一つ氷水をかぶるという選択肢をあえて入れることで、ソーシャルメディアが持つ“スラックティビズムの性質”を最大限に活用したことだ。」とウェブサイトに書いている。

スラックティビズムの多くは自己満足の域を出ない。ただのお祭り騒ぎで終わらせず、社会的なインパクトのために本当は何が必要なのかを考え、行動することが大切だ。

【参照サイト】What is Slacktivism and is it Even Helping?

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