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デジタルファッション(デジタルクチュール)・意味

iamge via The Fabriant

image via The Fabriant

デジタルファッションとは?

デジタルファッションとは、インターネットのバーチャル空間上で使用可能な洋服のこと。自らの写真にファッションアイテムをデジタルフィッティングし、バーチャル空間上に映し出して楽しむことができる。

世界初のデジタルクチュールを発表したのは、オランダのアムステルダムで設立された「The Fabriant(ザ・ファブリカント)」という会社だ。2018年に設立された同社は、2019年5月、世界初のデジタルクチュールを発表。同年に行われたオークションでは、約100万円のデジタルドレスが落札された。また、同社が無料で公開しているデジタル・クチュール・アイテムは10,000回以上ダウンロードされており、若者を中心に人気が広がっている。

デジタルファッションのメリット

国連の統計によると、アパレル産業は全ての産業の中で2番目に多くの環境汚染を生み出している。その点デジタルファッションは、製造工程での汚染は全く発生せず、包装や輸送も必要ない。そして使用後に廃棄されることによる環境負荷もないため、持続可能なファッションと言える。購入してもインターネット上に存在するだけなので、部屋の収納スペースも取らないのも良い点だ。

また、デジタルファッションでは、現実世界では物理的に不可能でクリエイティブな洋服の制作を実現できる。The Fabricantの共同創業者でクリエイティブ・ディレクターのAmber Slooten氏も、以下のように話している。

「デジタルファッションは、物理的には不可能だったことが可能になる、壮大なクリエイティブな空間です。我々は、デジタルクチュールと3Dファッションを通して、この新しい世界の可能性を探求することにコミットしています。」

まとめ

新型コロナウイルスの影響により、以前と比べて自宅で過ごす時間が長くなり、インターネットを介してコミュニケーションを取る機会も格段に増えた。そんななか、これまで通りの量の洋服は必要ないと感じている人も多いだろう。

デジタルファッションが全ての洋服に取って代わることはないが、こういった選択肢があることで、現実世界の洋服の消費量を減らすことにつながる可能性は大いにある。

何より、デジタルファッションを身にまとえば、バーチャル上で自分を表現したりこれまでになかった楽しみ方をできるようになったりする。時代に合わせたファッションの新しい世界に興味がある人は、覗いてみてはいかがだろうか。

【参照サイト】汚染も廃棄もゼロ。デジタル完結型ファッションの「The Fabricant」

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