インフォームドチョイスとは?
インフォームドチョイスとは、特に医療現場において用いられる用語で、十分な説明を受け納得した上で、患者が自分の意思で治療方法を選択することである。
例えば、治療方法が複数ある場合、医師が投薬や手術、検査などの内容について十分に説明を行い、患者が十分な情報を集めた上で自ら治療方法を選択し、決定する行為がこれにあたる。ここでの選択肢には、「治療をしない」というものも含まれる。患者主体の医療が見直される今、インフォームドチョイスの概念も重要度を増している。
インフォームドコンセントとインフォームドチョイス
インフォームドチョイスと似た概念に、インフォームドコンセントがある。インフォームドコンセントとは、患者が医師から十分な説明を受け納得した上で、投薬や手術、検査などの治療内容に同意することを指す。
一般的にインフォームドという概念は、下記の情報が与えられることを指す。
- 治療内容の説明
- 治療の効果とリスク
- 治療がどのように患者の体に作用するか
- 考えられる代替案
- その治療がされない場合、どういったことが体に起きるのか
インフォームドコンセントでは、上記のような情報を患者に提供した上で、患者の同意のもと、「医師が」治療方法を決定する。一方、インフォームドチョイスはインフォームドコンセントをより一歩進めた概念で、「患者が」自らの意思で治療方法を選び、決定するのが特徴である。
インフォームドチョイスで与えられる権利と責任
インフォームドチョイスの概念には、下記の権利と責任が含まれる。
- 自己意思決定の権利
- 自分のからだを守る責任
- 自分と自分のからだにとって何が最善の選択肢か決める権利と責任
- 懸念点について十分に説明を求める権利
- 疑問点を質問する権利
- 治療の記録の受け取りを求める権利
- セカンドオピニオンを求める権利
- 提案された治療を受けるかどうか決定する権利
インフォームドチョイスが難しいケース
下記の場合は、患者のインフォームドコンセントやインフォームドチョイスを得ることが難しいため、家族や代理人から得るケースもある。
・未成年や幼児の場合
保護者の同意のもとに治療が行われる。また妊娠中のケースも、胎児への治療は妊婦のインフォームドコンセント・チョイスのもと行われる。
・精神科の病気の場合
患者の症状・状態によっては、説明を十分に理解し治療への同意を得ることが難しい場合もある。病名や病気の内容を本人に伝えることでショックを受けるなどが予想されるケースや、患者が無自覚の場合は、家族や代理人のインフォームドコンセント・チョイスのもと、治療を行う場合もある。
・救急の場合
一刻の猶予も許さない生命の危機にひんしている場合は、治療を優先し事後の説明を行う場合もある。
インフォームドコンセントとインフォームドチョイスは私たちのからだに関わる大切な概念である。「My Body, My Choice」という言葉があるように、自分のかけがえのないからだに関する事象は、自分に決定する権利がある。自分のからだへの治療や投薬、手術においても、しっかり自分で調べ考え意思決定をしていきたい。
【参照サイト】インフォームド・コンセント(中外製薬)
【参照サイト】Informed choice and informed consent(AboutKidsHealth)
【参照サイト】インフォームド・チョイス(くにちか内科クリニック)
【関連ページ】インフォームドコンセント
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