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イントレプレナー(イントラプレナー)とは・意味

イントレプレナー(社内起業家)

イントレプレナーとは?

近年注目されるイントレプレナー(イントラプレナー)。アントレプレナー(起業家)の誤用ではなく、企業の中で新規事業を立ち上げ、実践の責任を負う「社内起業家」「企業内起業家」のような人のことを指す。会社で今求められている業務だけでなく、クリエイティブなアイデアで会社の利益になる新たなビジネスチャンスを作り出す。

たとえばゼロックスや、シーメンス、マイクロソフトなどの企業では、社内に独立した研究開発チームを置いている。チームの仕事は、企業のイノベーションを促進するためのユニークな解決策を開発することだ。シーメンスの一部の支社では、300人のマネージャーを2年間イントラプレナーに変えるプログラムも行っている。

イントレプレナーは、一からビジネスを考える創造力を持ち、それを実行できる「起業家精神」を持った優秀な人材だ。グローバル化する世の中で、さまざまな大企業が社内のイノベーションのために欲しがる人的資産である。

イントレプレナーがぶつかる二つの壁

イントレプレナーが社内で事業を立ち上げるときの壁は二つある。一つは、官僚主義や、階層、規則などの会社の組織構造だ。歴史が長い企業であるほど、長期間で培われてきた経験に基づいて行われてきた企業独自のタスクがあり、新しい事業に割くリソースがない場合があるため、日常業務に新規の事業を組み込むのは骨が折れる。また、新たな起業行動に対する、会社からの報酬の少なさも論点になる。

もう一つは、リスクへの恐れだ。Wladawsky-Bergerによる研究では、失敗にペナルティを課すことによってリスクを回避し、リソースを確保する文化のある企業では、起業家精神は生まれにくいとされる。特に大企業では、慣れ親しんだテクノロジーを使い続け、新たなアイデアを模索するときも既存のソリューションに似たものを探す傾向にあるという。既存のソリューションからかけ離れた「革新的」なやり方への恐れが、壁となるのだ。

このような壁がある状態では、イントレプレナーは力を発揮しづらいだろう。社内に新たな風を吹かすイントレプレナーを育てるのであれば、会社全体の構造や考え方も変えていかなくてはならない。




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