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シンギュラリティとは・意味

シンギュラリティ

「特異点」を英語で「シンギュラリティ」といい、数学など複数の分野で使用される。最近では、狭義的な意味を持つテクノロジカル・シンギュラリティ(技術的特異点)が、さかんに議論されている。

技術の進歩が無限大になり、人間を超えていく

シンギュラリティとは、技術が進歩する速度が無限大になり、AI(人工知能)が再帰的に進化し人間を超えるという仮説だ。つまり従来、機械は人間が開発するものであったが、近い将来にAI(人工知能)は人の手を借りずに、さらに優れた知性を自らつくることが出来るようになるという。

米国のレイ・カーツワイル博士が、シンギュラリティが2045年に到来すると予測されていることから、「2045年問題」とも呼ばれている。そしてもしかするとそれは、大幅に前倒しになる可能性もあるとされており、2025年前後には「プレ・シンギュラリティ(前特異点)」という社会的な変化が訪れるとされている。

「人類滅亡」それとも「人類と融合」か

映画「ターミネーター」で登場する「スカイネット」のように、AIが自我を持ち、人類を全滅させようとするシナリオが現実のものになるという意見がある一方、生身の人間とテクノロジーが融合し、生物学的進化では到底不可能な「ポストヒューマン」という非常に優れた、神のような存在となるという意見もある。

このような仮説は以前から複数の学者が唱えてきたが、2010年代に入り、人間が行うタスクをコンピュータに学習させる機械学習手法であるディープラーニング(深層学習)の進歩の中で、AI(人工知能)が急速に浸透し、社会構造を変えたことでにわかに注目を集めるようになった。

悲観論と楽観論、いずれにしても激動の時代

AIの進歩を不安視する人間は、産業構造が激変し人間の仕事が機械に奪われると懸念する市民から、スティーヴン・ホーキング博士のように、「世の中が便利になる」と一定の評価をしつつも、AIが人類滅亡を招く可能性があると憂慮する学者までさまざまである。

しかし2045年問題を予測したカーツワイル氏は、この問題を楽観視している。同士はシンギュラリティの重要な特徴として、「人間性の増強」を指摘し、機械が生身の人間のような柔軟性を得ると予測している。将来的には、電脳化技術により生身の人間の心をテクノロジー上に転送したり、生身の肉体と技術を融合させたりして生きることも可能になるとされる。

遺伝子研究の様に、シンギュラリティに関連する技術の開発に倫理基準や制限を設けるべきだという意見もある。シンギュラリティ到来後の社会は、一部で職を失う人が出る可能性があるが、一方で労働時間が短くなり、生産性が上がることで所得が向上すると言われている。人々の生活は今より豊かになるかもしれない。人類が狩猟社会から、農耕社会、工業社会、情報社会へと進むにつれて移行期間はだんだんと短くなっており、人類史上重大の変化が、シンギュラリティにより短期間で訪れると予見されている。

【参考】AIとは・意味

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