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ピークスタッフ(限界消費)とは・意味

消費

ピークスタッフ(限界消費)とは

ピークスタッフ(peakstuff:限界消費)とは、消費者の購買欲がピークに達しており、これ以上需要が伸びない状況のことを指す。主に先進国など、物質的に豊かな国と地域で近年みられる傾向だ。

ピークスタッフの発生理由は主に2つある。

    1. アクセス > 所有
    商品をシェアするビジネス(シェアリングエコノミー)が普及し始めたことによって、価格帯が高いものにも手が届きやすくなり(=アクセス)、所有することのニーズが薄れてきた。
    2. 体験 > 所有
    現代では、所有することよりも体験することに投資する傾向が強まってきている。体験から得る幸福度は、所有から得る幸福度よりも継続する、ということが科学的に証明されている。ライブや旅行など、唯一無二の体験をSNSで発信することも、この傾向に拍車をかけているだろう。

上記以外でも、環境問題の観点から、消費と資源のバランスを重視する消費者が増えてきた。消費者は「社会に良い影響を与えているか」という視点で商品やサービスを選択する傾向が強まっている。(エシカル消費)この環境配慮の意識により、本当に買う方が良いのか、と止まらぬ消費に一石を投じる傾向が強まってきているのだ。

ピークスタッフに対する小売企業の動き

IKEA(イケア)

スウェーデン発祥の家具製造・販売大手のIKEA(イケア)最高サステナブル責任者スティーブ・ホワード氏は、あらゆる業界で需要がピークに達したと主張している。

同社は、2030年までに循環型およびカーボンポジティブなビジネスへの転換を目指しており、地球の資源を大切にしながら、人々のニーズと願望に応える方法を模索している。

たとえば、同社の施策の一つにLED電球の販売が挙げられる。25,000時間持続し、且つ85%の省エネを実現した商品だ。短期間で繰り返し購入する必要があった従来の電球から、環境に良くサステナブルな商品への切り替えに踏み出した。

また、同社は2021年2月に家具に第二の人生を与え、顧客にサステナブルな暮らしのアイデアを届けるスペースを日本で初めてIKEA港北にオープンしたり、家具のサブスクリプションモデルを試験運用したりと、製品寿命の延長に取り組んでいる。

イケア、家具に第二の人生を与える「Circular Hub」をIKEA港北にオープン

Rent the Runway (レントザランウェイ)

ファッション業界の廃棄問題に取り組む衣服のレンタルやサブスクリプションサービスは数多くある。そのなかでも米Rent the Runwayは、有名なサブスクリプションサービス事例だ。プランは3種類(毎月4アイテム・8アイテム・無制限)があり、現在900万名以上の会員がいる。

Rent the Runwayに代表される衣服のサブスクリプションサービスは、所有権をサービス提供側に移管することで、服をなるべく長期間維持・利用し、廃棄を少なくしていくPaaSモデルであるといえる。

地球資源の限界への対策を

戦後、日本は凄まじいスピードで高度経済成長を遂げ、物質的な豊かさを手に入れた。しかし、消費では満足できなくなってきたことや、地球資源の限界(プラネタリー・バウンダリー)が見えてきたことなど、様々な観点からピークスタッフに目が向けられている。止まらない消費に一石を投じるビジネスが今後増えていくだろう。

【関連記事】 サーキュラーエコノミーを加速させるビジネスモデル「PaaS(製品のサービス化)」とは?
【参照サイト】 Buzzwords – Peak Stuff: Goldman Sachs’ Hugo Scott-Gall
【参照サイト】 We’ve hit peak home furnishings, says Ikea boss
【参照サイト】 ‘Peak Stuff’:Why IKEA Is Shifting Towards New Business Models




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