ジェンダーニュートラル(ジェンダーニュートラリティ)とは?
言語や社会的制度、日常のアクションなどが、性やジェンダーに基づく規範に影響を受けるべきではないとする考え方を指す。特定のジェンダーにとって優位に作られたシステムを打破し、あらゆる人々の平等を実現するためにつくられた。
「このポストには男性がつくべき」「コスメは女性が好むようなデザインであるべき」など、ものごとを考える際の前提条件を打破し、男女以外の性を自認する人を含むあらゆる人々にとって、違和感を生まないような制度設計やカルチャーが目指されている。
ジェンダーニュートラルの例
制度やデザインをジェンダーニュートラルにしようとする動きは、世界各国でみられ、日本もその例に漏れない。ここでは私たちが日常的に経験する場面での「ジェンダーニュートラル」をみていこう。
「ladies and gentleman」の廃止

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2020年には日本航空も機内アナウンスでの「ladies and gentleman」を廃止すると発表。「All Passengers」や「Everyone」など、性的に中立な表現の使用を始めた。
履歴書の性別欄の廃止

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日本では性別欄をなくすことに対して抵抗を示す意見も出ているが、履歴書メーカー最大手である「コクヨ株式会社」が「性別欄のない履歴書」を販売するなど新たな動きも出てきている。
性別でターゲットを絞らないファッション・コスメブランド
制度だけでなく、ファッションなどもジェンダーの規範に大きな影響を受けている。ファッションブランドは性別による好みが意識されてプロデュースされており、コスメはそもそも女性が使うということが前提にされているケースが多い。しかし、最近ではGucchiやJW Andersonなどのブランドが、ジェンダーに関わらず着られる形の洋服をデザインするなど、新しい波が起きている。
日本では、FIVEISMがコスメブランドのTHREEとともに、性別問わず使えるコスメを売り出し、話題になった。FIVEISMのHPではブランドのフィロソフィーが下記のように謳われている。
男だからとか、女だからとか、もう若くないからとか
誰かの価値観や世の中の風潮に合わせて生きている暇なんてない
おもちゃ

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そうした動きを打破するために、Creatable Worldはジェンダーニュートラルな人形を発表開発した。人形はどの性別にも自由に着せ替えることができる。
今後のジェンダーニュートラル
アメリカで2019年、「今年の言葉」に選ばれたのは、“they”だった。ジェンダーの概念を含まない”they”が“she”や“he”に代わって、一人の人物に対しても使われるようになったのだ。日本でも、特定のジェンダー観を含む「看護婦」「保母さん」などの言葉が廃止され、「看護師」「保育士」が使われるようになるなど、ジェンダーニュートラルの波を示す例は枚挙にいとまがない。
これらの例を並べると、「言葉や商品を変えたところで、行動や思考は変わらないのではないか」「規則だけ多くなって息苦しい」と思う人もいるだろう。しかし、言葉や商品はいずれ行動や思考を変える可能性がある。現在何も苦しんでいないという人も、「未来の自分」を自由にし、社会が少しずつよい方向を向いていくために、できる範囲で意識してみてはいかがだろう。ジェンダーニュートラルな社会になることがゴールではなく、ジェンダーニュートラルな表現が社会にいる人をより自由にしてくれる地点を目指したい。
【参照サイト】The importance of gender-neutral language in the workplace
【参照サイト】The guide to how gender-neutral language is developing in the world
【参照サイト】世界で急速に浸透しつつあるマインド「ジェンダーニュートラル」の可能性を探る
【参照サイト】おもちゃも”ジェンダー・ニュートラル”へ。子どもたちに伝えるメッセージは「あなたたちは何にでもなれる」













