フードファディズムとは?
食品や栄養が、健康や病気に与える影響を過大に評価したり信じたりすること。ファディズム(faddism)とは、英語で「流行かぶれ」という意味。たとえばテレビや書籍が発信した「〇〇を食べると痩せる」という情報を信じ、その食品を過剰摂取するというような、偏った食生活を続けることを指す。
フードファディズムの概念は1952年、アメリカのマーティン・ガードナー氏の著書『奇妙な論理』で初めて紹介されたと言われている。日本では栄養学者の高橋久仁子氏が、1990年代後半にこの言葉を紹介し、広く知られるようになった。
過去に多くの人がフードファディズムに翻弄された例として、以下のような食品がある。
「これを飲むと体に悪い」とされた食品:牛乳
「これを飲むと体に良い」とされた食品:水素水
情報に振り回される消費者と企業
消費者が信頼のおける食情報に影響され、妥当な食生活を営むのであれば、その風潮は歓迎されるべきものだ。しかし科学的根拠に基づいていなかったり、食品に含まれる有益・有害な成分の量を無視したりしている情報に踊らされると、かえって健康を損なう恐れがある。また、消費者が自身の食生活の全体像に関心を向けないと、特定の食品の過剰な消費に走りやすくなる。
食品メーカーなども、こういった食情報とそれに翻弄される消費者の影響を強く受ける。フードファディズムが起こると食品がブームになり売り上げが増えるという、ありがたい一面もあるが、そのブームの多くは一時的なものだ。翌年には売り上げが減少し、多くの食品ロスが発生する場合もある。ブームの真っ只中にいるときは、在庫がすぐ無くなるため長年のお客さんを悲しませることになったり、生産体制の変更などで予定外の労力がかかったりするという大変さがある。
ヘルスリテラシーを育もう
フードファディズムに陥らないようにするにはまず「偏りのない食品構成が、健康維持に役立つ食事である」という基本をおさえることが大切だ。そのうえで自分の身体の特徴や体質を知り、自分に合った食事を選択できるように食情報を取り入れていきたい。企業サイドは、こういった「パーソナライズされた情報を届けてほしい」という消費者のニーズに寄り添うことが求められるだろう。
関連記事は現在ありません。
別の記事もぜひご覧ください。






