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サステナブルツーリズムとは・意味

サステナブルツーリズム

サステナブルツーリズムとは?

サステナブルツーリズム(またはサステイナブルツーリズム)は、旅行先の地域文化と環境の保全を第一に考えた「持続可能な観光」を意味する。観光客が一方的に旅行先のコンテンツを消費するだけでなく、そこに住む地域の人々の生活も豊かになるように考えられた旅全般が、サステナブルツーリズムの良い例だと考えられている。たとえば現地の雇用を生む農業ツアーや、必ずゴミは持ち帰ることを前提とした自然体験ツアーなどだ。似た言葉にエコツーリズムがある。

サステナブルツーリズム国際認証は、国際自然保護連合(IUCN)が定める持続可能な観光の基準「世界規模サステナブルツーリズム(GSTC)クライテリア」に基づく、国際的な認証制度だ。

サステナブルツーリズムの歴史を見てみよう。戦後、経済発展と共に観光や旅行が大衆の間で流行し、マスツーリズムの時代を迎えた。旅行代金が下がり、田舎の小さな町が大勢の観光客でごった返し、町の許容範囲を超えたオーバーツーリズムが横行。さらに交通量の増加による大気汚染や、ごみの散乱などといった問題が発生し、旅行先の価値が損なわれる事態が頻発した。

やがて1980年代頃になると、マスツーリズムにより観光資源である環境や自然が破壊されていることに対する風当たりが強くなり、オルタナティブツーリズム(代替の観光)を求める声が上がった。そこで考え出されたのが、サステナブルなツーリズムだったのだ。

1990年代以降は、車両の排気ガス規制、観光スポットへの人数制限、飛行機の移動時の無駄なサービス廃止等、環境への影響を考えた取り組みが、積極的に行われるようになった。今では旅行客を受け入れる宿泊施設についても、アメニティに再利用可能なものが使われているか、ゴミの廃棄が適切かといったことに厳しい目が向けられるようになっている。旅行一つとっても「サステナブルであれ」と言われる時代がきたのだ。

サステナブルツーリズムの掟

国連も観光と持続可能な開発に注力

世界中の温室効果ガス排出量の約10分の1は、観光により発生していると言われる。そこで世界ではさまざまな取り組みが行われている。

2015年には国連で持続可能な開発目標(SDGs) が採択されたことに続き、国連世界観光機関(UNWTO)が「観光と持続可能な開発目標」を発表している。国連が2017年を「開発のための持続可能な観光の国際年」に定めたことからも分かるように、サステナブルツーリズムの関心が近年高まっている。

宿泊予約サイトで知られるブッキング・ドットコム・ジャパン社が2018年に行った「サステイナブル・トラベル(滞在先の保全を優先した、環境にやさしい旅行)」に関する調査によると、日本の18歳以上の旅行者のなかで「サステイナブルな旅をする意欲がある」と回答したのは81%。しかしながら、「実際にサステイナブルな旅をよくしている」あるいは「常にしている」と答えた回答者は25%にとどまっている。

旅のテーマは直接「環境問題」や「地域の伝統文化」に関連していなくてもよい。そのプロセスが持続可能であればサステナブルツーリズムと呼べるのだ。たとえばゴミはポイ捨てしない、使い捨てのアメニティは使わない、できるだけマイボトルを持っていく、チェーン店ではなくローカルなお店にお金を払う……など。そう思うと、意識すればサステナブルツーリズムができる気がしてこないだろうか。

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