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コラプソロジー(崩壊学)とは・意味

コラプソロジー(崩壊学)

コラプソロジー(崩壊学)とは?

コラプソロジー(フランス語でCollapsologie)は、近年フランスで盛り上がる「産業文明の崩壊と、その後についての研究」のこと。多くの人が依存している化石燃料が枯渇し、気候変動による異常な気象がつづき、アンバランスな人口増加と減少がつづき、人の数が必要な食糧の量を超えてしまい、電気が使えなくなるなどして、人々これまで作り上げてきた文明が、人の手によって壊れるという考え方だ。

ARCHEOS.EUの考古学ガイドによると、田舎に暮らす人々よりも都会に暮らす人々の方が文明崩壊の影響を受けやすいという。都市で行われるほとんどの活動が、電力の供給に依存しているからだ。インフラが乱れ、セキュリティもより脆弱となるだろう。エネルギーの危機などが起こって国が傾くと人々の精神状態は大きく悪化する傾向があり、盗みや暴力、破壊行動などが起こる可能性もある、と同サイトには書かれている。

フランスの学術本『どのようにすべてが崩壊するのか』の共同著者であるPablo Servigne氏は、多くの人が亡くなり、文明が大きく崩壊する出来事は「戦争」「病気」「飢餓」の3つではないかと語る。なぜなら、この3つは「人間性」という非常に曖昧な概念に依存しており、この概念が消えた瞬間に人々は隠していた野蛮性を出すことになってしまうからだという。

このままでは文明が崩壊する?

「産業文明の崩壊」と聞くとおぞましい想像をする人もいるかもしれないが、これが世界のいくつかの地域ではすでに起こっており、このままだと日本を含めた他の地域でも起こりうることは否めない。すでに世界では異常気象が起こっており、魚や虫、動物などいくつもの種の生物が絶滅した。一世紀のあいだに金融は何度か崩壊し、エネルギーをめぐった武力戦争なども起きている。

注意しておかねばならないのは、人類にとっての文明崩壊は1つのイベントではなく、そこに至るまでのプロセスが必ずあるということ。つまり、ある日突然「地球最後の日」が来るのではなく、私たちが普段何気なくする生活、そして選択の延長でだんだん崩壊していくということだ。かつての西ローマ帝国の「崩壊」が何世紀も続いたことを忘れてはいけない。

では、どうすれば良いのだろうか。フランスのCADTM(COMMITTEE FOR THE ABOLITION OF ILLEGITIMATE DEBT)は、「自分たちが利益を得ることだけを重要視するのではなく、今後はさらに組織的に生産し、消費し、そしてより柔軟に生きるための方法を考えることが重要だ」と主張する。そして、何かの折に“これは変えなくてはいけない”と思えば声を上げ、実際に社会のシステムを変えていく必要がある。政治家などの影響力を持つ人も、見えない意見には対応できないのだから。

【参照サイト】Collapsologie – ARCHEOS.EU
【参照サイト】The coming collapse

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