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プラスチックラスト(Plasticrust)とは・意味

Plasticrust

プラスチックラスト(Plasticrust)とは?

プラスチックラスト(Plasticrust)とは、海に流れ出たプラスチック破片が波の衝撃で粉砕され、岩盤を覆うように付着する、プラスチック汚染のこと。

2016年、ポルトガルの海洋環境研究センター(Marine and Environmenal Research Center 、MARE)の研究者が、ポルトガルのマデイラ諸島の海岸で青色と灰色のサビのようなものが岩盤に付着しているのを発見した。研究者が持ち帰り調べたところ、プラスチックくずであったことから、プラスチックラスト(プラスチックのサビ)と呼ばれるようになったのだ。

プラスチックラストはどのようにできるのか

プラスチックラストが発見されたのは、「潮間帯」と呼ばれる、満潮時に水が到達する高潮線と、干潮時に陸が露出する低潮線の間の場所だ。潮間帯では、潮の満ち引きにより水没と露出が繰り返されるため、波によってプラスチック破片が岩盤と衝突しやすい。その結果、藻類が岩盤に付着するのと同様に、プラスチックくずが岩盤を覆うように付着しプラスチックラストが生じたと考えられている。

また、研究者によると、岩盤に付着したプラスチックくずはポリエチレンだということが判明している。ポリエチレンは、食品や飲料の容器にも使われており、我々の生活にも身近な素材だ。

プラスチックラストの与える影響

潮間帯には、フジツボ、スナホリムシ、スナガニなど、様々な生物が生息している。プラスチックラストが生じることで、海の生態系にどのような影響があるのだろうか。

  • フジツボ等が生息する岩盤の表面に、人工素材であるプラスチックが付着することで、フジツボやカタツムリ等の生息場所が減少する恐れがある。
  • プラスチックくずがフジツボ、カタツムリ、カニなどに摂取され、海の食物連鎖に入り込んでしまう恐れがある。

まとめ

プラスチックラストは、プラスチック汚染の中で最も新しい汚染問題と言われている。プラスチックがどこから流れて来て、どのような条件下でプラスチックラストが発生するか、そして海の生態系にどのような影響があるか、今後の調査研究が期待されている。

【参照サイト】潮間帯(一般財団法人環境イノベーション情報機構)
【参照サイト】Ignacio Gestoso、「Plasticrusts: A new potential threat in the Anthropocene’s rocky shores」(Science of The Total Environment)
【参照サイト】‘Plasticrust’ is the newest addition to the world’s plastic pollution crisis(Earth.com)
【参照サイト】Plasticrust: the new blend of plastic and rock(SurferToday)
【参照サイト】‘Plasticrust’: A new form of pollution is forming on this Portuguese island(Nation of Change)




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