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スローワーキングとは・意味

スローワーキング

スローワーキングとは?

スローワーキング(Slow working)とは、休息時間をしっかり設け、1つひとつのタスクに集中できる環境を作ることにより実現される、有意義かつ生産性を重視した働き方のことを意味する。重いプレッシャーを抱えながら大量のタスクに追われるという、精神的・肉体的ストレスの多い現代の働き方に疑問を呈する形で生まれた概念である。

スローワークの概念を初めに提唱したのはカナダのジャーナリスト、カール・オノレイ(Carl Honoré)だ。彼は2004年に出版した著書「スローの賞賛(In Praise of Slowness)」の中で、「私たちに降りかかるプレッシャーは、働いている時間・プライベートの時間を問わず活動している間つねにどんどん大きくなっていく。そしてそれらが肉体や精神を蝕んでいく」と述べている。

近年、経済大国アメリカの労働者はかつてよりも多忙な日々を送っていると言われ、過労やストレスによってつぶれてしまう人も年々増加している。このような状況を鑑みて、過度なストレスや緊張状態から解き放たれ、自分の精神状態にしっかりと向き合いながらバランスの取れた生活を送る「スローワーク」が重視されるようになったのである。

スローワーキングの取り入れ方

では実際にスローワーキングを実生活に取り入れるとすれば、どんなことから始めればよいのだろうか。今すぐに始められることとしては以下が考えられる。

  • 昼寝をする
  • 仕事の時間とプライベートの時間を固定する
  • 1つのタスクだけに集中する

スローワーキングにおいて最も重要なことは、十分な休息の時間を設けて自分の肉体や精神を休め、生産性の高い状態で仕事に集中することだ。

例えば、仕事の昼休みに「パワーナップ(Power nap)」と呼ばれる15分~20分程度の短時間の睡眠をとると、脳がリフレッシュし集中力が高まるなどの効果が認められている。仕事に追われている場合も、休まず脳を無理にフル回転させ続けるより一旦割り切って眠った方が、結果として質の高いアウトプットが出せるということだ。

また、時間が無限にある意識で仕事をしていると、プライベートの時間はあっという間に浸食されてなくなってしまう。したがって、あらかじめ仕事に費やす時間とプライベートに費やす時間を固定しておくのも効果的だ。

現代では「マルチタスク」をこなす人材がプロフェッショナルの象徴となっているが、複数の作業を同時に行うことによって1つひとつの成果の質が落ちるリスクがある。思い切って「何時から何時まではタスクAだけを行う」と決めて実行した方が深く集中できるため、よりよい成果に結びつきやすいのだ。

スローワーク・ムーブメント

こうしたスローワークの概念は、従来の「とにかく一生懸命働く」というワーカホリックに近い価値観に疑問を持つ若者を中心にSNSなどで多くの支持を得ている。彼らは決して働くことに批判的なわけではなく、自分と向き合うゆったりした時間を持ってバランスの取れた生活を送ることが重要だと考えているのだ。

仕事はあくまで幸せに生きるための手段の1つであり、働き過ぎによって身体や心を壊してしまっては本末転倒である。仕事を通して得られる刺激や学びを大切にしつつも、より幸せで健康な生活を送れる方法を探っていくことが重要だろう。

【参照サイト】FAST COMPANY – This is how to make the ‘slow work’ movement work for you
【参照サイト】Financial Times – The rise of the ‘slow work’ movement




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