デジタル倫理(Digital Ethics)とは?
デジタル倫理は、オンラインプラットフォームなどのデジタル媒体を、倫理的で専門的、そして健全な方法で管理することを指す。AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)などのテクノロジーが凄まじい勢いで発達するなか、その活用が新たな可能性を生み出す一方、使い方を間違えれば危険性もある。では、何が「間違った」使い方なのか?テクノロジーはどんな判断をし、人々はそれをどのように取り扱うべきか?などがデジタル倫理の領域だ。
ウルグアイの哲学者Rafael Capurroは、2009年に発表したレポートの中でデジタル倫理をについてこう言及する。「デジタル倫理は、デジタルな情報やICTがわれわれの住む社会や環境に与える影響に密接に関係している」
簡単に答えが出せないデジタル倫理
デジタル社会においての倫理観については、すでに議論がある。たとえば近年登場した自動運転車が、お年寄りと子供のどちらかを引いてしまう状況にあるとすれば、未来のある子供を避けるべきか。それともお年寄りを避けるべきか。はたまた、後続車にぶつかられることを承知のうえで停止するべきか。これをデータに基づいたテクノロジーが判断したとすると、法律で裁くことは難しい。
また、個人情報の保護はどうなるだろう。スマートホームなどに代表されるIoT(モノのインターネット)デバイスはこれからさらに普及が進むが、これらは大量の個人データを収集し、インターネットに接続し続けている。また、デジタル大国と呼ばれるエストニアでは、ブロックチェーン技術を活用して、個人の学歴や職歴、医療データを共有する取り組みもある。この中に「知られたくない」個人情報が含まれる場合も、透明性を確保するために必ず共有することが求められてしまうのだろうか。
このように、デジタル倫理の議論は、一つの答えが出せないことも多い。
Googleが打ち出すAI活用のガイドライン
テクノロジー活用においては、ガイドラインを設けることが大切である。2018年3月、グーグルでは下記のような「グーグルにおけるAI利用原則」を発表した。
- 社会に有益であること
- 不公平な偏見を促さないこと
- 安全に設計し、テストすること
- 人々への説明責任を果たすこと
- プライバシーの原理を設計すること
- 高水準の科学的知識を持ち、共有すること
- これらの原則に従って、AI技術の提供・利用を行うこと
- 害悪を引き起こすリスクのある技術
- 人を直接傷つける、またはその原因となる武器や技術
- 国際的な基準に反する監視情報を収集・利用する技術
- 国際法や人権の原則に反する目的のある技術
【参照サイト】What is Digital Ethics?: 10 Key Issues Which Will Shape Our Future
【関連ページ】AI(人工知能)とは・意味
【関連ページ】Internet of Things(モノのインターネット)とは・意味







