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ギフトエコノミーとは・意味

ギフトエコノミー

ギフトエコノミーとは?

ギフトエコノミーは、漢字で表すと贈与経済。単に「プレゼントの贈呈を促進し、売上や経済を伸ばす」という意味ではない。これは、「モノとモノを交換」あるいは「モノと貨幣を交換」する資本主義の経済からはずれ、見返りを求めずとにかく与えることを優先する経済のことを指す。

人間の社会が発達するにつれて、今までさまざまな生活のシステムが営まれてきた。自給自足から物々交換へと発達し、人々はより多くの種類のモノを利用できるようになった。そしてモノの流れをさらにスムーズにするために、貨幣が発明され、資本主義へとつながっていく。

資本主義経済との違いは、「見返りナシ」なこと

資本主義経済では、ある金額に対してどれだけのモノを得られるか、というのが物差しになる。お金があるところには、どんどんお金が集まり経済が活性化する一方で、お金が入ってこない貧困層もつくり出している。ここに生まれるのは、競争や格差、対立の構造だ。

対するギフトエコノミーは、「ペイフォワード」「ギブ&ギブ」「恩送り」の考え方だ。他の人のために自分が何ができるかを考え、助けを必要としている人に役立つ行動をする。助けられた人は、その経験に心動かされ、直接恩を返さなくても、誰か他の人に恩返しをしようと思うようになる。日本最大のQ&Aサイト『OKWAVE』による、感謝されるほど経済的に豊かになる「感謝経済」の考え方にも似ている。

ギフトエコノミーの事例。実はずっと昔から存在していた?

ギフトエコノミーは、実は昔から存在している。たとえば寺院で説法を行うお坊さんは、日々多くの経典を読み相当に勉強を行っている。それは人々を救済したいという気持ちからで、そのありがたい話に対して信者からお金を徴収することはない。つまり、与えている。一方の信者は、支払いの義務はないが、感謝の意を込めて、任意でお布施や喜捨を行う。これは、お互いの信頼関係のもとに与えあっており、一つのギフトエコノミーの形といえる。

『カルマキッチン』という日本のポップアップレストランで、珍しい試みが行われている。メニューに値段はついていないのだ。その食事の代金は、前に来た人からのギフトという位置づけですでに払われている。この贈り物の流れを断ち切りたくないと感じたお客さんが、任意でお金を封筒に入れる。誰がいくら支払ったかというのはわからないため、人目を気にするものではなく、あくまで自分の気持ちで置いていくものだ。

ギフトエコノミーで重要になるのが、与える側の見返りを求めずに与えるという姿勢と、受け取った側の感謝の気持ちだ。プレゼントを受け取ると人は幸せな気持ちになる。それは受け取るのがモノだけではなく、そこに贈る側の気持ちが込められているからだ。モノを受け取り幸せになった人々が、自分たちも人に与えたいと考えるようになり、自発的に贈り物をするようになる。このサイクルが一番のポイントなのだ。

なぜなら与え続けられるほど無尽蔵にモノをもっている人は、ごく一握りで、いずれモノは枯渇してしまう。しかし、皆が与え合う精神が伴えば、そこには経済の大きなサイクルが生まれる。ギフトエコノミーは人々の心の豊かさが試される、先進的な経済のあり方といえる。

【関連ページ】優しい人ほど得をする。OKWAVEが目指す、感謝が通貨になる経済
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