Browse By

LivingAnywhereとは・意味

どこでも働ける生き方

LivingAnywhereとは?

LivingAnywhere(リビングエニウェア)とは、「自分らしくを、もっと自由に」をテーマに、場所やライフライン、仕事などさまざまな制約に縛られることなく好きな場所で暮らす生き方のことだ。

2016年に、実業家・起業家の孫泰蔵(そん・たいぞう)氏が提唱した。新型コロナのパンデミックにより、在宅勤務がより一般的となる中で、ワーケーションや地方移住などと並ぶ新しい選択肢として注目されつつある概念である。

LivingAnywhereという概念の活用事例

不動産情報などを手掛けるLIFULLは、2017年から「LivingAnywhere Commons(以下、LAC)」の運営に力を入れ始めた。これは、「LivingAnywhere」の考え方を実践することを目的とした会員制のコミュニティ(コミュニティ型多拠点コリビング)だ。コミュニティメンバー(会員)になることで、全国に展開する複数の拠点を「共有して所有」し、好きな時に利用することが可能となる。

サービスの特徴は、観光では物足りないが、完全移住は荷が重すぎるという人の「少しだけ違う地域に住んでみたい」という思いに応えている点だ。日本各地に設置されているコミュニティ型の宿泊施設に滞在し、他の宿泊客や地域の住民との交流を図りながら、仕事もプライベートも充実させることを目的としている。

このサービスにおいては、地方創生事業の一環として廃校や旧民家など遊休施設を再利用する形で、全国に44のコミュニティ型宿泊施設を展開(※2022年11月時点)している。

全国に拠点を持つLivingAnywhere Commons(LAC)

全国に拠点を持つLivingAnywhere Commons(LAC)

LACの拠点の一つに、埼玉県横瀬町の宿泊施設がある。横瀬町は人口8,000人の消滅可能性都市でありながら、さまざまな町づくりの先駆的な取り組みを行っており注目を浴びている地域だ。

横瀬町の中心部にあるLAC横瀬は、遊休施設となるはずだったJA支店の跡スペースを再活用して作られている。スペース内には町内の方が利用できるオープン&フレンドリースペースが設置されており、町内外の人が自然と交じり合う場も設けられている。

自然や歴史ある寺院・文化財などに恵まれた地域で、老若男女関係なく地域住民と外部から訪れる多様な人材とが交流することにより、新たなチャレンジや課題解決のアイデアの創出が期待されている。

今後の生き方・働き方について

かつてから進められていた「働き方改革」やコロナ禍で当たり前となった「リモートワーク」などによって、私たちの働き方、そして生き方は大きな変化の局面にある。人々の価値観は多様化しており、かつてのように「一つの場所に定住し生涯同じ会社に勤めあげること」だけではなく、一人ひとりが自分らしい生き方を求め実現できる時代になってきていると言えるだろう。

人口減少の影響が地方を中心に顕著となっていく中で、LACのようなサービスが地方活性化や地方創生という面で果たす役割も大きい。それだけではなく、VUCA(ブーカ)と呼ばれる予測困難な時代において、ビジネスマンが新しいアイデア創出やイノベーションを起こす貴重な機会にもなる。

このように、あらゆる人々がWin-Winの関係を築きながら経済の発展や暮らしの質向上に貢献する取り組みは、今後もますます活発になっていくのではないだろうか。

▶︎ もしあなたの現在のテーマが”How do you live(どう生きる?どう暮らす?)”なのであれば、これからのLiveに出会えるメディア「Livhub」を覗いてみてもいいかもしれません。

【参照サイト】LIFULL株式会社 – LivingAnywhereCommons
【関連記事】ワーケーションとは・意味
【関連記事】リモートワーク/テレワークとは・意味




用語の一覧

あ行
か行
さ行
た行
な行
は行

ま行
や行
ら行
わ行
A
B
C
D
E
F
G
H
I
J
L
M
N
O
P
Q
R
S
T
V
W
X
数字

FacebookTwitter