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エディブル・エスケーピズムとは・意味

食事

エディブル・エスケーピズムとは?

エディブル・エスケーピズム(Edible escapism)は、グローバルな食体験を意味する。アメリカの大手広告代理店Wunderman Thompsonのレポートで2022年のトレンドワードの一つに選ばれた言葉だ。

エディブル・エスケーピズムは直訳すると「食べられる現実逃避」。新型コロナウイルス感染症の影響で、日本の多くの人にとって気軽に海外旅行へ行くことのハードルが高い中、海外旅行が魅力的に感じられない人もいる。そんな人々が選ぶようになったのが、味覚を通じた旅、エディブル・エスケーピズムである。

エディブル・エスケーピズムの事例

具体的には、以下のような事例が挙げられる。

ロンドンでは、旧セルフリッジホテルで開催されるグレート・フィースト・フェスティバルの一環として、ロンドンのトップシェフ7人が作る世界一周の料理体験ができるコースが影響された。

そこでは、中国の山々から西アフリカの海岸線、トルコの街のパン屋、イギリス諸島の田舎の牧草地まで、まるで旅をしているかのように世界各国の美味しい料理を楽しむことができる。

ニューヨークでは、メトロポリタンパビリオンで「エディブル・エスケープ」というフードフェスティバルが開催されていたことがある。そこでは、ニューヨーク市内にある各国料理のベストレストランが提供する料理を味わうことができる。

もっと気軽にエディブル・エスケーピズムを楽しむ方法

日本にいながら、食を通して現実逃避をすることもできる。例えば、街中にある外国料理を楽しめるお店に足を運ぶのはいかがだろうか。

Wunderman Thompsonのレポート『THE FUTURE 100: 2022』では、ロンドンのオックスフォード・ストリートにある9つのアメリカン・キャンディ・ショップが紹介されている。アメリカのお菓子専門店へ足を運べば、ロンドンにいながらにしてアメリカを訪れた気分が味わえる。

池袋には中華食材専門のスーパーマーケットと中華フードコートがある。「友誼食府(ゆうぎしょくふ)」を始め、3つの中華フードコートがあるが、メニューが中国語で記載されていたり、料理のオーダー方法が日本のフードコートとは異なっていたりするので、これまた現地を訪れたような気分が味わえる。

料理本を通じて、世界各国の食に触れるのもおすすめだ。「A Rediscovery of Recipes and Rituals from the Soul of Columbia」では、コロンビアの伝統的なレシピだけでなく、コロンビアの一流アーティストにスポットを当てた写真なども掲載されており、コロンビアの食だけでなく文化にも触れることができる。

「ウー・ウェンの100gで作る北京小麦粉料理」は、日本でもおなじみのものから、あまり知られていないものまで、北京の家庭で人気の小麦粉料理が掲載されている。小麦粉料理の名前の由来や食べ方、中国の食文化が深まるコラムなども記載されているので、中国の食に思いを馳せることができる。

まとめ

2020年春以降、日本の多くの人にとって海外旅行はゆかりの薄いものになった。2022年に入り、徐々に渡航条件が緩和されつつあるが、まだまだ気軽には行けないのが現実だ。そんな中、エディブル・エスケーピズムが2022年のトレンドワードとして選出された。

海外旅行のハードルは依然として高く感じられるが、エディブル・エスケーピズムがトレンドとして広まり、グローバルな食体験によって心が満たされることを期待したい。

【参照サイト】The Future 100: 2022 – Wunderman Thompson
【参照サイト】Counter of Joy | Great Feast
【参照サイト】Edible Escape – Markets Media
【参照サイト】You searched for edible escape | Edible Manhattan
【参考書籍】ウー・ウェン『ウー・ウェンの100gで作る北京小麦粉料理』(高橋書店、2021年)




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