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エコサイドとは・意味

弁護士

Image via pexels

エコサイドとは?

エコサイドとは、「エコ」と「ジェノサイド(大虐殺)」を組み合わせた言葉で、これから先に気候変動が深刻化して多くの命を奪うとされていることから、生態系や環境を破壊する行為は「平和に対する罪」として定めようという、英国を中心に欧州で広がる動き。

現在、国際法で定められた「平和に関する罪」として、①大量虐殺②人道に対する罪③戦争犯罪④侵略犯罪の4つがあるが、これらと並び第5の犯罪として、エコサイドを定めようとしている。これが実現すれば、生態系や環境を破壊する行為が国際刑事裁判所で処罰される対象となる。

もともとは、2010年にイギリスの国際弁護士ポリー・ヒギンズ(Polly Higgins)氏が「ストップエコサイドキャンペーン」をたちあげ、長年主張してきた。

そのほかにも、エコサイドの罪を国際法で認知させるべく法律家集団「エンド・エコサイド・イン・ヨーロッパ」ができ、その後「エンド・エコサイド・オン・アース」に改名している。最近では、グレタ・トゥーンベリ氏などもエコサイドを犯罪として認めることを要求しており、ふたたび世界から注目が集まっている。

エコサイドに含まれる事例

エコサイドとして処罰される対象に含まれる事例には、下記がストップエコサイドキャンペーンの中で挙げられている。

海洋被害
・産業漁業
・貨物船座礁事故などによる油流出
・プラスチック汚染
・深海採鉱

森林破壊
・工業的畜産
・ミネラル抽出
・石油掘削
・パーム油と木材の生産

土地と水の汚染
・油流出
・鉱業
・水圧破砕
・繊維産業からの汚染
・農業公害
・河川システム

大気汚染
・化学災害
・核兵器・核実験
・産業廃棄物
・放射能汚染

バヌアツ共和国が「ストップエコサイド」を正式に表明

2019年12月、バヌアツ共和国の欧州連合大使は、エコサイドを集団虐殺と同レベルの国際犯罪と見なすようハーグの国際刑事裁判所に求めた。地球温暖化による海面上昇で海に沈みかけているバヌアツ共和国はこれまでにも、国際フォーラムで気候正義主張している。

このほかにも「ストップエコサイド」を進める国として、気候変動に対して先進的な取り組みを行うモルディブ共和国も取り組みを表明している。こうした各国の訴えによりエコサイドの制定が進むことで、環境破壊への大きな歯止めの一歩となるかもしれない。

【参照サイト】 ストップエコサイドキャンペーン
【参照サイト】 Ecocide: Should killing nature be a crime?

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