マイクロインフルエンサーとは・意味
マイクロインフルエンサーとは?
マイクロインフルエンサーは、多くのフォロワーを持ち消費者に影響(インフルエンス)を与えるインフルエンサーの中でも、より小さくニッチなジャンルに特化して発信をするインフルエンサーのこと。特定のジャンルに関心のあるコミュニティにはリーチしやすく、商品購入や購読などのエンゲージメント率が高い傾向にある。
たとえば、東南アジアへの旅に特化したインスタグラマーや、日本全国のスイーツを日々紹介するツイッタラー(ツイッターユーザー)、オーガニックコスメの購入情報やレビューをする女性ユーチューバーなどだ。企業などの広告主にとっては、通常のインフルエンサーと同じく情報拡散のキーパーソンとなるが、インフルエンサーとの違いは「ある界隈では有名な人だが、一般的に知られているわけではない人」だということだ。
マイクロインフルエンサーの特徴としては、以下が挙げられる。
- SNSやブログなどで影響力のある一般人
- SNSアカウントのフォロワー数は、数百から十万までと中小規模
- ニッチなジャンルを深く、狭く専門性をもって発信(ファッション×社会課題など)
- 特定のコミュニティでは有名で、支持されている
マイクロインフルエンサーはなぜ重要なのか?
マイクロインフルエンサーマーケティングと呼ばれるマーケティング手法が近年登場した。企業が商品をマイクロインフルエンサーに提供し、特定のコミュニティに向けてPRをしてもらうというものだ。ではなぜインフルエンサーではなく、あえてフォロワーの少ないマイクロインフルエンサーなのか。
数百万のフォロワーを抱えるインフルエンサーには、発信内容を見るのではなく「その人自身のファン」も多く、またその興味の幅も広い。発信する内容を狭めないこそさまざまな人に向けて情報を拡散できるとも言えるが、商品や情報そのものには興味がないという人もいる。
ブランドマーケティングの調査を行うAdWeekによると、エンゲージメント率はフォロワーの多さに比例して低くなるという。フォロワーが1,000人未満の人の投稿へのエンゲージメント率は通常約15パーセント。この場合は各投稿で150の「いいね」を獲得できることになるが、フォロワーが1,000人から9,999人のエンゲージメント率は約7.4%に下がる。
さらに、10万人以上のフォロワーがいるインフルエンサーの場合、エンゲージメント率はわずか2.4パーセントまで低下する。つまり、たくさんのフォロワーがいるにも関わらず各投稿で2,400の「いいね」しか獲得できない可能性があるのだ。
一方マイクロインフルエンサーには具体的なターゲットが存在する。拡散力は通常のインフルエンサーに劣るが、より確実に「必要としている人」に深く情報を届けることができる。今後、このようなマーケティング手法はさらに増えていくことになるだろう。
【参照サイト】What Are Micro-Influencers?
【参照サイト】Micro-Influencers: The Marketing Force Of The Future?