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墓友(はかとも)とは・意味

墓友とは?

墓友達の略。死後同じ墓に入ることを前提として交流する友人、知人のことを指す。

一緒にお墓に入らない?

結婚を申し出るときに「一緒のお墓に入ろう(=一生一緒にいよう)」というフレーズがあるが、近年は結婚をする人が以前より減ってきており、また離婚率も上昇している。子どもを持たない世帯も増えており、老後おひとりさまの状態になる人の数は今後も減ることはない。そういう人たちが、血縁関係や婚姻関係にない者同士で「一緒のお墓に入ろう」と約束するのが墓友である。死後お墓の承継者がいない人のために企業やNPO法人などが運営する共同墓地があり、そういった墓地に共に入る連帯感を持っておくことで「死んでも安心」と思えるのだ。

家族墓の限界

ご先祖様があってこその今の私たち。そのことに感謝するための墓なのに、親族関係にもない他人と墓友とは何事か、という意見もあるかもしれない。しかし前述のように家族形態のスタンダードも変わりつつあるご時世であり、自分の代はまだ墓を継ぐ子どもがいても、その次の代のことは分からない、という人も多い。また親族との関係が必ずしも良好な人ばかりではない。確かに血縁はこの世に生を受けるきっかけではあるものの、それだけが人の一生を規定するわけではない。

一人ではない、という安心感

体が弱り、死の気配を身近に感じ、気弱になることも避けられない高齢世代。そういう時に血縁とか関係なく「亡くなったときは互いに見送りましょうね」と言い合える人たちがいれば、幾分か気持ちが落ち着くこともあるのではないか。そういった生前の繋がりも含めて、墓友の価値がある。社会から切り離されがちなお年寄りたちの心の拠り所をどう作っていくか色々議論がなされているわけだが、墓友づくりはひとつの切り口となるだろう。




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