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アポラジェンダーとは・意味

レインボーフラッグ

アポラジェンダーとは?

アポラジェンダー(aporagender)とは、男性、女性、その中間の性のいずれにも属さないが、強い固有のジェンダー感覚を持つ性的マイノリティの総称。自身の性自認と性表現を「男性・女性」という二つの枠組みに当てはめないノンバイナリーに含まれ、「自分は男性でも女性でもない全く別のジェンダーである」と本人が感じている点が特徴だ。

この言葉は、ブログサービスのtumblrでもともと使われていたほぼ同義の「aliagender」という言葉が「人種差別的である」という懸念から、それに代わる言葉として2014年に作られたとされている。

性的マイノリティを表すさまざまな総称

近年では性的マイノリティを表すさまざまな総称が生まれてきており、ジェンダーの在り方が実に多様であることがわかる。ここでは、それぞれの特徴を見ていきたい。なお、性自認と、性的指向(=好きになる性)は別であり、ここでは性自認について表す言葉を中心に紹介したい。

■ 性的マイノリティを包括する言葉

  • クィア:すべての性的マイノリティのこと。LGBTQの「Q」にあたる

■ 性的マイノリティに関して、違いを持つ言葉

  • トランスジェンダー:性自認と体の性が一致していない状態
  • クエスチョニング:性自認・性的指向の2つが定まっていない、あえて決めていない
  • ジェンダーフルイド:性が流動的。状況や時間によって、性が変わる
  • ポリジェンダー/マルチジェンダー:複数のジェンダーを有していると感じる
  • Xジェンダー:自身の性自認を「男性・女性」という二つの枠組みに当てはめない。性表現と性的指向に関しては不問
  • ノンバイナリー:自身の性自認と性表現を「男性・女性」という二つの枠組みに当てはめない
  • アジェンダー:ジェンダーが男女の中間に存在する、もしくはジェンダーがないと感じる。ジェンダーという概念そのものを否定する場合もある
  • ニュートロワ:自分のジェンダーが男性と女性の中立、もしくはジェンダーが存在しないと感じる
  • アポラジェンダー:男性、女性、その中間の性のいずれにも属さないが、強い固有のジェンダー感覚を持つ

まとめ

上記のように、多様なジェンダーの在り方をラベリングする言葉が徐々に世の中に広まってきていることは、性的マイノリティの人々への認識や理解を広げるうえで重要だ。しかし、ここで忘れてはいけないのは、これらの用語はあくまでも整理された概念であり、実際の性の在り方はグラデーションのようにはっきりとは定義できないものであるということだ。したがって、全ての人が必ずしもこの中のどれかに当てはまるというわけではないことを念頭に置き、用語に囚われすぎないようにする必要がある。

これらの用語を理解の助けとしながら、目の前の人が持つ性の多様性をあるがままに受け入れる態度を持ちたい。

【参照サイト】Aporagender
【参照サイト】セックス・ジェンダー・セクシュアリティ用語リスト




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