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エコファンドとは・意味

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エコファンドとは?

企業の財務的評価に環境への取り組みの評価を加えて、投資する企業を選択する投資信託のこと。社会的責任投資(SRI)の一種。1990年代始めに欧米で、環境への意識が高い個人投資家向けに「グリーンファンド」が誕生し、その後環境問題に対する意識が世界的に高まるなか、1999年に日本で初めてのエコファンド「日興エコファンド」が日興證券から発売された。

日本における代表的なエコファンドとしては、鎌倉投信の「結い2101」、SOMPOアセットマネジメントの「損保ジャパン・グリーン・オープン」、そして前途した「日興エコファンド」が挙げられる。2017年3月末時点での純資産残高は、それぞれ263億円、228億円、103億円だ。

日本サステナブル投資フォーラムが発行した「日本サステナブル投資白書2017」によると、2007年には投資信託の純資産残高が1兆円を超えるまでに拡大したものの、2011年9月末以降は2000億円台の水準で横ばいとなっている。

エコファンドの意義およびメリット

エコファンドの意義およびメリットとしては、優れた環境問題への取り組みを行っている企業を支援できる点と、長期的な投資リターンが期待できる点が挙げられる。

持続可能性の観点から望ましい活動をしている企業にお金が流れるようになると、望ましくないと評価された企業は、環境保全に積極的に取り組もうとして行動を変えるかもしれない。このように金融活動が投資先の行動を誘導することで、持続可能な社会の構築に貢献することができる。

エコファンドは短期におけるリターンは期待しにくいものの、長期的な視点で見て、環境に配慮する企業が消費者の支持を得て成長していけば、出資者はそのリターンを得ることができる。エコファンドに組み入れられている企業は、リスク管理に優れており、キャッシュフローが健全な企業が多いため、安定した収益性が期待できるという見方もある。

最近では「ESG投資」と呼ばれるように

2020年現在、エコファンドという言葉はあまり使われなくなっており、環境・社会・ガバナンスを重視した「ESG投資」という言葉がよく使われている。初期に誕生したエコファンドには「儲からない」というイメージがあったが、 ESG投資は投資リスクが小さく財務リターンが高いという研究が報告されている。環境と経済の両立は今後、自明のこととして受け入れられていくだろう。

【参照サイト】 大和アセットマネジメント「エコファンド」
【参照サイト】 Crowd Realty「エコファンドとは」




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