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環境正義(Environmental Justice)とは・意味

環境正義

環境正義とは?

環境正義(Environmental Justice)とは、肌の色や出身国、所得の多さにかかわらず、誰もが公正に扱われ、安全な環境で暮らせるようにと提言すること。1980年代のアメリカにおいて、貧困層や黒人系などの少数派(マイノリティ)が住む地域の多くが、環境公害による健康被害を受けやすい状況にあるという「環境レイシズム」に対抗する社会運動のなかで生まれた言葉だ。

環境レイシズムの例として、裕福な人々は治安の良い地域で質の高い生活を送ることができる一方で、ネイティブアメリカンの保留地域で積極的に放射性物質の開発が行われたり、貧しい黒人コミュニティの住む地域にばかりゴミ処理施設や有害な化学工場が集中したりといった状況がある。社会的な弱者が、環境汚染の被害者にもなりやすい、という環境問題と社会的な正義が結びついたものだ。

現在はアメリカだけでなく世界でも、中国への電子廃棄物輸出による健康への悪影響や、世界的な廃棄物貿易の悪影響を指してこの環境レイシズムという言葉が使われることもある。

環境正義が実現されたらどうなる?

アメリカでは、1992年に米国連邦環境保護庁に環境正義局を開設。同時に、報告書「環境的公正:あらゆるコミュニティに対するリスクを減らす」が発表された。

しかし現在でも、アメリカの各地で環境レイシズムが解消されずに続いていることは確かだ。ロサンゼルスではラテン系の子供たちが鉛で汚染された土壌で遊んでいることが報告され、ユタ州ではホピ族、ズニ族などの部族がウラン採掘、石炭火力開発などによる環境公害に晒されている。

環境正義(環境公正とも呼ばれる)が実現されると、マイノリティの人々が国や地域の意思決定プロセスへの平等なアクセスを持ち、環境による健康被害を受けることなく安全に住み、学び、そして働く環境を手に入れることができる。人種差別に密接にかかわる環境正義という概念、覚えておいて損はない。

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