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インパクトソーシングとは・意味

インパクトソーシング

インパクトソーシングとは?

インパクトソーシングとは、発展途上国において持続可能な形で雇用を生み出し、産業を根付かせる形で企業との連携を結ぶ事業のことを指す。インパクトソーシングの事業で働く人々はもともと長期間にわたって無職や貧困状態であった人だが、収入やスキル、専門性の獲得により、経済的に自立することができる。

オフショアは業務の一環を一部または全部を海外に移管すること(業務委託か自社の業務とするかは関係ない)で、アウトソーシングは他企業に業務委託すること。インパクトソーシングはアウトソーシングから派生して生まれた言葉だ。

インパクトソーシングの大きな特徴

アウトソーシングではどんなバックグラウンドを持つ人に仕事を提供するかを限定していないが、インパクトソーシングでは働く人を貧困層に対象を置いている。

それにより以下の点で特徴がある。

更なるコストの削減
  • アメリカやイギリスでのインソース(業務委託しないこと)に比べて70%コストを削減できる
  • 従来のアウトソーシングよりも比較的低いコストにすることができる
信頼できるサービス
  • 従来のアウトソーシングとパフォーマンスは変わらない
  • SLAやKPIといった指標に到達しているか記録を追える
広大で未開拓な才能の開拓
  • 従来の人材採用と代替可能かつ通年採用が可能
  • インパクトソーシング先の土地の言語を業務で活かせる
エンゲージメントが高く、安定した労働力
  • 従来のアウトソーシングより15~40%離職率が低い
  • 働き手にとって地元を離れずに済んだことや自分を訓練してくれた恩があることで雇用主に対してロイヤルティが高いため、やる気がある
社会へのインパクト
  • 個人や家族単位へのダイレクトインパクト
  • コミュニティや現地経済への間接的なインパクト

インパクトソーシングはアウトソーシングに代替可能なうえ、離職率が低く、コストの削減につながるといったメリットも大きい。

どうやるか?

インパクトソーシングによる事業は、従業員のライフサイクルを包括する5つのセクションに対し、双方の合意がなければ成立しない。

  • 事業が構築されていること
  • 継続的なコミュニケーション
  • 評価制度の構築
  • 採用を増やせること
  • 生活レベルの向上

アウトソーシングにすることによって過重労働に対する監視の目から外れてしまうこともあるが、インパクトソーシングであれば「委託先の生活の質向上」に焦点が置かれているので、その心配も少ないだろう。

インパクトソーシングによる識字率の向上と途上国のIT化によって分からなかった地域のデータが公開されることが期待できる。

【関連記事】ロックフェラー財団-Why impact sourcing is good businesses?




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