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Internet of Skills(スキルのインターネット)とは・意味

Internet of Skills(スキルのインターネット)とは?

Internet of Skills(スキルのインターネット)とは、インターネットを通じて人間が持つスキルを遠隔かつリアルタイムで共有できる技術のことを指す。

現在よりはるかに高速かつ大容量の通信を可能にする第5世代移動通信システムの5G、触覚デバイスなどを通じて別の場所にいるユーザーに振動や動きを伝えるタクタイルインターネット(触感インターネット)、そしてAIという3つのテクノロジーの進化により実現すると考えられている。

人間の熟練したスキルを遠隔地にいる別の人物にリアルタイムかつリモートで転移できるInternet of Skillsは人間の能力をさらに拡張させる可能性を秘めており、Internet of Things(モノのインターネット)が実現する「Industry 4.0」になぞらえて「Human 4.0」とも呼ばれる。

Internet of Skillsが実現すると、例えばプロのピアニストの手の動きを手に装着するウェアラブルデバイスを通じて遠隔地に送信し、ピアノの練習に活用することが可能になる。また、他にもプロの画家の手の動きやプロアスリートの動きなど、様々なスキルの共有を想定することができ、芸術やスポーツといった分野の教育システムやトレーニングプロセスを劇的に変える可能性がある。

ほかにも、Internet of Skillsを活用してプロの外科医が途上国の病院にいる医師とウェアラブルデバイスで接続し、現地の医師の手を介してリモートで遠隔手術を行うといった医療現場での活用も考えられるし、担い手が減っていく伝統工芸技術の新たな技術保存方法にもなりえる。

インターネットが知識を民主化したように、Internet of Skillsがスキルを民主化することができれば、途上国における教育や医療の問題解決にも大きく貢献することが考えられ、スキルギャップによる経済格差の解消につながる可能性もある。

【参照記事】Internet of Skills – Where Communications, Robotics and AI Meet




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