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ソーラークッキングとは・意味

ソーラークッキング

ソーラークッキングとは?

太陽光を集め、その熱で調理する調理法のこと。ソーラーパネルのように太陽光を電気に変えてから使うのではなく、太陽熱をそのまま使うのが特徴だ。炊飯やお菓子作りなど、ほとんどの調理をソーラークッキングで行うことができるという。

ガスや電気を使わないエコな調理法で、災害対策としても注目されている。また、海外では、電力にアクセスできなかったり、森林破壊で薪が不足したりしている地域での活用が進んでいる。

ソーラークッキングのやり方

ソーラークッキングを行うには、専用の調理器具こと「ソーラークッカー」が必要だ。ソーラークッカーには、箱型のソーラーオーブン、パラボラアンテナ型のもの、真空管に食材を入れる筒型のものなど、様々な種類がある。

ソーラークッカーは市販されているが、種類によっては自作することも可能で、子どもの自由研究のテーマとして取り上げられることも多い。たとえば、三菱電機JAXA(宇宙航空研究開発機構)川崎市が、子ども向けにソーラークッカーの作り方を紹介していたり、生活クラブ生協連合会がソーラークッカーを使ったイベントを開催したりしている。

ソーラークッカーを作るのに必要なものは、アルミホイル、空き缶、段ボールなど、身近なものばかりだ。太陽光を集めるための曲面を作ることが、ポイントとなる。そして調理をする際は、14時頃までに終わるよう計画を立てたり、太陽の動きに合わせてソーラークッカーの向きをときどき変えたりすることがポイントだ。

ソーラークッキングを広める、日本ソーラークッキング協会

日本において、ソーラークッキングの普及に長年努めてきた団体が、2005年に設立された日本ソーラークッキング協会だ。同協会を設立した鳥居ヤス子氏は、1986年にアメリカでソーラーオーブンを見たことがきっかけで、普及活動を行うようになる。その活動は日本のみならず、ケニア、タンザニアなど海外にまで及ぶという。長年の功績がたたえられ、同氏は令和2年度気候変動アクション環境大臣表彰を受賞した。

大きな企業や団体の取り組みだけでなく、こういった個人による草の根的な活動に光が当たることは、誰もが活躍できるサステナブル社会をつくるために大切だ。「社会課題解決に興味があるが、何にどう取り組んだらいいかわからない」という人にとって、何かしらのヒントになるといい。

【参照サイト】 日本ソーラークッキング協会 (xrea.com)

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