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ゼブラ企業とは・意味

Zebra

Image via pexels

ゼブラ企業とは?

ゼブラ企業(Zebras)とは、「サステナビリティ」を重視し、「共存性」を価値とするスタートアップのことをいう。「企業利益」と「社会貢献」という相反する2つを両立することから白黒模様の「ゼブラ(シマウマ)」にたとえられている。

2017年にアメリカで設立されたゼブラ企業のコミュニティ「Zebras Unite(ゼブラズ・ユナイト)」は、今ではイギリス、ドイツ、シンガポールなどで世界展開している。日本でもこのZebras Uniteのローカルチャプターとして、「Tokyo Zebras Unite」が2019年11月に設立された。Tokyo Zebras Uniteでは、以下の4つを有するゼブラ企業を支援していくことを目的としている。

    1. 社会的インパクトの創出
    2. 株主のみならず多様なステークホルダーへの貢献
    3. 他のプレイヤーとの共存・コラボレーション
    4. 革新性(イノベーティブさ)
    5.    
      Tokyo Zebras Unite

ゼブラ企業とユニコーン企業

ゼブラ企業は、ユニコーン企業へのアンチテーゼからうまれたとされている。ユニコーン企業とは、「創業10年以内」「評価額10億ドル以上」「非上場」「テクノロジー企業」の4つの条件を満たした企業のことを指す。これら4つの条件を満たす希少性の高いスタートアップを、神話に出てくる伝説の生き物であるユニコーンにたとえて「ユニコーン企業」と呼ぶ。

社会的意義よりも利益を第一に考え、事業拡大を優先するユニコーン企業は、どんどん資金調達を行い、「Winner Takes All」という市場環境のなかで競争しあう。このようなユニコーン企業至上主義に対し、企業が社会に対して果たす役割を見つめ直し、「growth(成長)」ではなく持続的に「prosperity(繁栄)」していこうという考え方から誕生したのが、ゼブラ企業である。

Zebras

Zebras Uniteサイトを参考にIDEAS FOR GOODが作成

日本とゼブラ企業

日本には老舗企業が多く、創業100年以上の企業が33,000社以上あり、世界全体で1,000年以上継続している企業14社のうち、半数以上が日本に集中している。これら日本の老舗企業は右肩上がりの成長ではなく、多くは一定の規模を保ち続けて持続している。

つまり日本の老舗企業は、ゼブラ企業が目標とする「持続的繁栄」を実現している企業が多くある。実は日本企業からサステナブルなビジネスについて学べることは多いのではないだろうか。

経済的にみるとユニコーン企業の出現は望ましいことではあるが、ポストコロナの世界でますます企業のサステナビリティが重要視される中で、社会貢献を重視し、持続的に繁栄していくゼブラ企業の重要性は、今後ますます高まっていくだろう。

【参照サイト】 Zebras Unite
【参照サイト】 Tokyo Zebras Unite




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